Carmina Burana / Carl Orff


今日は「カルト・ミュージック・メーリングリスト」にも書いた「カルミナ・ブラーナ」だ。作曲者のカール・オルフは現代ドイツの作曲家で、この曲は彼の代表作ということだ。「カルミナ・ブラーナ」はラテン語で「ボイロンの歌」のこと。アルバム解説の宇野功芳によると、この曲はバイエルン州ボイロンのベネディクト教団修道院から発見された13世紀の古い歌集を元に作曲されたということだ。「これは当時の修道僧や学生たちによって卑俗なラテン語で書かれた、酒、女、恋などをテーマとする奔放なもので、オルフはその中から24篇を選んで作曲した」とある。またこの曲には後に書かれた続編「カトゥリ・カルミナ」「アフロディテの勝利」があり3部作となったが、今日ではこの「カルミナ・ブラーナ」だけが評価を得ているとのことだ。

ダイナミックなリズムと劇的なアンサンブル、いかにもドイツ的な力強いテーマで曲は始まる。タイトルは「運の女神、全世界の支配者なる」だ。そして第1部「初春に」、第2「酒場で」、第3部「愛の誓い」と続き、最初のテーマが曲の最後にも登場し、ドラマチックに幕を閉じる。

第1部の中で「おどり」と名付けられた曲は、11拍+14拍の変拍子になっている。民族舞曲をモチーフにしてあるそうで、生来ドイツ人は変拍子を好む民族なのだろうかと思わせる。また第3部の「私の胸をめぐっては」は、マグマのリーダーであるクリスチャン・ヴァンダーの「トリスタンとイゾルテ」で聴かれる曲のモチーフに似ている。俺はワーグナーについては詳しくないのだが、この大作曲家が現代ドイツ音楽に与えた影響を、いつかまとめて感じてみたい。

「カルミナ・ブラーナ」が作曲されたのは1935年から1936年にかけてである。このアルバムは1967年に、オイゲン・ヨッフム指揮、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団、シューネベルク少年合唱団によって演奏されたものだ。ポリドール株式会社から「グラモフォン・ガレリアCDシリーズ」として発売された。

2000.9.17