アシュ・ラ・テンプルの「シュビングンゲン」は以前に紹介したことがある。だがアナログレコードが棚の奥から出てきたので、ジャケットを見てもらうことを兼ねてもう一度紹介することにする。アナログレコードではこのように見開きジャケットで表裏連続したデザインになっているのだ。「シュビングンゲン」とは「震動」という意味だが、このジャケットはいやに牧歌的で、サウンドには似つかわしくないように思うのだが、いかがだろうか。

Ａ面は「ＬｉｇｈｔＡｎｄＤａｒｋｎｅｓｓ」と名付けられ、ａ）Ｌｉｇｈｔ：ＬｏｏｋＡｔＹｏｕｒＳｕｎ、ｂ）Ｄａｒｋｎｅｓｓ：ＦｌｏｗｅｒｓＭｕｓｔＤｉｅの２つのパートに分けられている。混沌としたフリーな演奏だ。Ｂ面は「Ｓｃｈｗｉｎｇｕｎｇｅｎ」で、ａ）Ｓｕｃｈｅ、ｂ）Ｌｉｅｂｅ、の２つのパートに分けられている。Ａ面は６：２０＆１２：２０、Ｂ面は１９：００と時間が書かれていて、実質的にはＡ面２曲、Ｂ面１曲のアルバム構成といえる。Ｂ面はとても静かだ。レコードでは針音が耳障りで、これはＣＤで聴いたほうが心地よい。

このアルバムは１９７２年に発表された。これは同年にオウルＯｈｒから発売されたドイツ盤のアナログレコードだ。

２０００．９．９