Landed / CAN


ジャーマン・プログレッシヴ・ロックを代表するバンド、カンの結成は1968年といわれる。1969年にファーストアルバム「モンスター・ムーヴィー」を自主制作という形で発表し、約10年の活動後「アウト・オブ・リーチ」を発表して解散に至る。このアルバムは1975年の発表で、彼らの通算8作目のアルバムになる。

初期の作品に比べると曲の演奏時間は短くなり、起承転結がわかりやすくなっている。電子楽器も使われ、テクノ的なアプローチも見られる。「様々な音楽要素をひとつの缶にブチ込む」のが「カン」というバンド名の由来ということだが、初期の作品よりもこの頃のアルバムの方が多様なスタイルを組み込んだものと思える。

メンバーはミヒャエル・カローリMichaelKaroli(Guitar,Violin,Vocals)、イルミン・シュミットIrminSchmidt(Keyboards,Alpha77,Vocals)、ヤキ・リーベツァイトJakiLiebezeit(Percussion,WindInstruments)、ホルガー・シューカイHolgerCzukay(Bass,Vocals)の4人となっている。ミヒャエル・カローリやダモ鈴木という強烈なパーソナリティのヴォーカリストを失い、メンバーが交互にヴォーカルをとっているようだが、大きなパワーダウンは否めない。

このアルバムは1975年に発表された。これは1980年に「第2期ヴァージン・オリジナル・シリーズ」としてビクターから発売された日本盤のアナログレコードだ。邦題を「闇の舞踏会」と言うが、聴いてみると暗いイメージがなく拍子抜けしたことを覚えている。ライナーの解説にメンバーの名前が「アーミン・シュミット」「ジャッキ・リーベツァイト」などと日本語表記されていて、当時はカンのことがライターの間でも知られていなかった様子がうかがえる。

2000.9.8