昨日はヤフー・ジャパン・サーファー・チームの方から「今週のオススメ」に紹介したとのメールをもらった。さっそく見てみると、とてもうまく紹介してくれていて感激した。おかげでカウンタもぐんと増えてきて、ヤフーから来た人がたくさんいることがうかがえる。
ところでクイーンの紹介にいささかてこずっている。なかなか筆が進まない。実のところ学生時代にクイーンを真面目に聴いた覚えがないので、なにがしかの言葉で紹介するためには、かなり聴かないといけない。ここに紹介するにあたって十分聴き込んでいるつもりだが、もしかしたら見当はずれのことを書いているかも知れない。クイーンのファンで物言いがある人は掲示板にぜひ書き込んでくれ。
さてこのアルバム、クイーンにとって通算6枚目のアルバムだが、このアルバムを代表するのは冒頭の1曲目「ウィ・ウィル・ロック・ユー」そして続く2曲目「伝説のチャンピオン」だ。それほどクイーンを聴いてこなかった俺も、この曲はどちらも知っている。
他にも印象的な曲はたくさんある。このアルバムが発表された同じ年に、セックスピストルズのファーストアルバム「勝手にしやがれ」がリリースされているのだが、このアルバムの3曲目にあたるロジャー・テイラー作曲の「シアー・ハート・アタック」は、パンクロックが開化した当時のイギリスのロックシーンを反映していて興味深い。
4曲目の「オール・デッド」はブリティッシュ・トラッドの匂いがする。7曲目「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」は下品なソウルの雰囲気。8曲目の「うつろな人生」はブギで、エアロスミスなんかが得意のタイプ。9曲目の「恋のゆくえ」もスパニッシュ風ギターの入った軽い曲。そして10曲目「イッツ・レイト」は力作だ。静かなギターのアルペジオで始まるが、次第に盛り上がる展開はクイーンならではの力強さで見事。そして最後は「マイ・メランコリー・ブルース」で静かに締める。しかしフレディ・マーキュリーの声はジャズ・ブルースには力強すぎる、と思うのは俺だけだろうか。もちろん悪くはないのだが。
これまで発表されたクイーンのアルバムと比べると実験的な部分が少なく、ポップで聴きやすいものだ。このアルバムは1977年に発表された。このCDは1988年に東芝EMI株式会社から発売された日本盤だ。
2000.8.29