俺はこういう朗々と歌い上げるヴォーカリストに弱い。自分が歌うことも好きなので、パワー全開の歌を聴くだけで気分が良くなってくる。デヴィッド・リー・ロスは元ヴァン・ヘイレンのヴォーカリストだ。ヴァン・ヘイレンといえば、ギターで超技巧プレイと有名だったエドワード・ヴァン・ヘイレンがスタープレイヤーであったが、このデヴィッド・リー・ロスのヴォーカルも大きな魅力であった。だがヴァン・ヘイレンをやめた後のこのソロアルバムでは、ストレートなロックとは一味違った曲を聴かせてくれる。
アルバムに収められたのは4曲。つまりこれはミニ・アルバムとなっている。「イージー・ストリート」、「ジャスト・ア・ジゴロ/アイ・エイント・ゴット・ノーバディ」、「カリフォルニア・ガール」、「ココナッツ・グローヴ」そのどれもがカバー曲となっている。肩の力を抜いた演奏だが、歌詞は思わずニヤリとさせられるものもあって、なかなかに楽しめる。もちろんこの後に、ウルトラ・ギタリスト、スティーヴ・ヴァイと組んでからのハイテンション・アルバムも、当然、大好きなのだが。
このアルバムは1985年に発表された。このCDはワーナー・ブラザーズ・レコードから発売された日本盤だ。
2000.8.9