「スパイダース・フロム・マース」という言葉を聞いて、わかる人はピンと来るに違いない。そう、デヴィッド・ボウイだ。このグループは、デヴィッド・ボウイのバックを務めた連中のバンドだ。アルバム裏面には英語で簡単な紹介がある。「火星は太陽系の4番目の惑星。ローマ神話では戦いの神。ロックの神、ボウイの肋骨から生まれたバンドだ。『スパイダーズ』はロックの銘板から名誉ある名前を受けたものだ。ジギー・スターダストという物語で不滅の栄誉を与えられ、このバンドは今や最高のロックスターとなったデヴィッド・ボウイのバックバンドであったのだ」という具合だ。
クレジットされているメンバーは4人。ピート・マクドナルドPeteMcDonald(Vocals)、ウッディ・ウッドマンジィーWoodyWoodmansey(Drums)、ディヴ・ブラックDaveBlack(Guitar)、トレヴァー・ボルダーTrevorBolder(Bass)。サウンドはストレートなロックン・ロールで、ヴォーカルのピート・マクドナルドのハスキーな声は、パヴロフス・ドッグのデヴィッド・サーカンプを連想させる。当時ロック関係の雑誌では「サザンロックの雄」というような宣伝がされていたように思うが・・・俺の記憶違いかも知れない。
このアルバムは1976年に発表された。PyeRecordsLimitedというところから発売された、米盤のアナログレコードだ。アナログ盤の30cm四方で見るジャケットのインパクトはかなりのものだ。
2000.8.7