「ぴぴ」さんって方が、キッスを懐かしく思う気持ちを掲示板に書いてくださった。「昔々のそのまた昔、ロッキーホラーショウのコピーバンドをやったときに、メイドっぽいかっこして、血糊を吐いたりしました。まずかった〜。KISSの人は大変だなあと思ったのを思い出します」とのこと。実は私も確か中学生だった頃、ジーン・シモンズにあこがれて、鎧コスチュームをボール紙などで手作りし、身にまとって喜んでいたときがあります。俺もバカやってたなあ。懐かしいなあ。
これはキッスの初期作品を中心に集めたベスト・アルバム。ただし単なる編集盤ではなく、全曲リマスターされているとのこと。1曲目は「デトロイト・ロック・シティ」ですが、オリジナルアルバム冒頭のドライヴSEは省略されているとともに、リフの部分に変更が加えられています。2曲目「ブラック・ダイヤモンド」はほぼオリジナルのままで、曲の終わりのテープ回転を落していく部分もオリジナルのまま収録されています。そしてピーター・クリスの歌が素晴らしい名曲「ハード・ラック・ウーマン」。4曲目は「シュア・ノウ・サムシング」。これはアルバム「Dynasty/地獄からの脱出」からですが、このアルバム以降はキッスを聴かなくなった私には初めて聴く曲でした。うーむ。やっぱりキッスには似合わん曲だなあ。12曲目「狂気の叫び」はライヴ録音。「ニュー・ヴィデオ・バージョン」と書かれています。これはいい。やっぱりキッスはライヴバンドだなあ!
先のライヴ音源など心躍らせてくれますが、全部で20曲が収められたこのアルバム、全体的に焦点の定まらないアルバムであることは否めません。このアルバムは1998年にマーキュリー・ミュージック・エンターテインメント株式会社/ポリグラム株式会社から「SelectedBest2000」と名づけて発売された日本盤のCDです。
2000.7.14