さよなら こんにちは / 伊藤つかさ


このアルバムをいつ紹介しようか迷いながら何日も経ってしまった。この線を今後も期待されると「カルト」の意味がまた違った方向へ進んでしまうのではないかと恐れを抱いている。だがいよいよ紹介する時がきた。クリスチャン・ヴァンダーの次にふさわしい伊藤つかさだ(^_^;)

君は伊藤つかさを知っているか。日本歌謡界を根底から覆した革命的な歌手が伊藤つかさだ。歌とは何か?歌手とは何か?ということを考えさせてくれた偉大なミュージシャンだ。その伊藤つかさに、このアルバムでは多くの有名なアーティストが集まっている。例えば1曲目のタイトル曲「さよならこんにちは」は作詞作曲・大貫妙子/編曲・清水信之だ。2曲目「夢見るSeason」は作詞作曲・原由子/編曲・大村憲司で、ちなみにこの曲が最も伊藤つかさらしさを出している。

3曲目「私ILoveYou」は作詞作曲・矢野顕子/編曲・後藤次利、4曲目「パジャマ・パーティー」は作詞作曲・竹内まりや/編曲・清水信之、5曲目「恋はルンルン」は作詞・仲畑貴志/作曲編曲・坂本龍一。この「恋はルンルン」では曲中でモノローグが入る。「あなたは今、好きなひといますか?恋すると女性は美しくなるんだってフフフ・・・」「どっちかって言うと、恋は愛より、少し大きめなんですって、ホントかな?」教授を引きずり出したパワーはこの言葉にあったのだろうか?

その他、加藤和彦や高橋幸宏なども作曲や編曲で加わっている。凄いアルバムだ。いったい何人の若者がこのアルバムに夢中になったのだろう。1982年にジャパン・レコードから発売されたアナログレコードだ。

2000.7.8