Guitar Solos 3 / Various Artists


俺はフレッド・フリスの「ギター・ソロ」にノックアウトされたのだが、「ギター・ソロ2」というアルバムのことを知らないまま、このアルバムを手にすることになった。これはフレッド・フリスのアルバムではなく、ヘンリー・カイザーHenryKaiser、チップ・ハンディChipHandy、ピーター・キューザックPeterCusack、キース・ロウKeithRowe、ユージン・チャドボーンEugeneChadbourne、デイヴィー・ウィリアムスDaveyWilliams、アキラ・イイジマAkiraIijima、そしてフレッド・フリスFredFrithの8名のミュージシャンによるコンピレーション・アルバムだ。

いずれの作品も、フレッド・フリスの「ギター・ソロ」のように、ギターをギターのように弾かずに演奏をしたものだ。叩いたり、引っかいたり、擦ったり。通常の弾き方でない扱いで、様々な音を引き出している。俺にはおもしろく聴けるのだが、やはり一般的には「音楽」とも思われないだろう。決して「心地よく」はない音楽だ。だがありきたりの商業音楽に飽きたのなら、こういう前衛的な音楽を聴いてみれば、新しい世界に触れることができるぞ。

このアルバムは1979年にRedRecordsInternationalLtd./ArcadesMusicから発表された。レコード番号はRED008。どこの国で発売されたものか不明だが、アナログレコードだ。

2000.6.27