威勢のいい音楽を紹介する。エアロスミスだ。しかもこのアルバムはエアロの最も活きのいいときに作られた。なんと言っても最強のアルバム「ロックス」を一昨年に発表したところだったんだからな。このアルバムは絶好調の彼らが、恐いものナシって感じで作ったアルバムだ。粗削りなところはデビュー当時の雰囲気を想起させる。「コード展開を間違ったんじゃないか?」と思わせるようなところがあったりして、それがまた野獣のような魅力になっている!?
だいたいがワン・パターン、いやいや、彼ららしい素直な作品が収められている中で、当時いちばんのお気に入りは「キングズ・アンド・クイーンズ」だった。今でもこの曲は大好きだな。ドラマチックでいいぞ。プログレ・ファンにもこの曲だけは聴いて欲しい。
このアルバムは1977年に発表され、1993年に20ビット・デジタルマスタリング方式でリマスタリングされた。「Super1600NicePrice」と名づけてSonyRecordsから発売された廉価盤のCD。
2000.6.18