このアルバムなどを聴くと、マグマって「プログレ」という範疇に押しこめていいのだろうか、とつくづく思う。だがどんなジャンルがふさわしいか、といわれると困るのだ。マグマはマグマだ、と言うしかない。1曲目のタイトル曲「UduWudu」はラテン・ジャズと言ってもいいだろうか。リズムが弾けるようで気持ちいい。万人に受けそうだし、TV番組のテーマソングに使ってもいい感じがする。2曲目「Weidorje」はいかにも「マグマ」という感じの、重厚なオペラ風の曲。ずんずんと迫ってくる。
3曲目「TrollerTanz」はインストルメンタル曲に詩が少し語られる。「Troll」は一種の妖魔、「Tanz」はドイツ語で「舞踏」なので、「トロールの舞踏」ということか。4曲目「SoleilD’Ork」もインストルメンタル曲。そしてA面最後の「Zombies」はこれまたアグレッシブなジャズ風の曲。ライブで聴いたら迫力だろうなあ。
そしてB面全面を使った18:00の「DeFutura」。ドラマチックな大作。これは、もう、何も言うことはない。黙って聴いてくれ。
このアルバムは1976年に録音されたと書かれているが、発表年はわからない。TomatoRecordsから発売された米盤のアナログレコードだ。スキャン画像は修正したが、ジャケット左下にカッティングがあってちょっと残念。
1999.8.18