ずいぶん前から聴きたいと思っていたアルバムが、突然目の前に現れた。このアルバムは現代エレクトリック・ベースの達人3人、ビル・ラズウェルBillLaswell、ブーツィ・コリンズBootsyCollins、ジョナス・エルボーグJonasHellborgによるセッション・グループだ。サポートするのはヤンス・ヨハンソンJensJohansson(kye)、バーニー・ウォーレルBernieWorrell(key)、アイーブ・ディエングAiybDieng(perc)、ニッキー・スコペリティスNickySkopelitis(fairlight)。
ベースが3本というと、壮絶なバトルを期待するが、そういう丁丁発止の緊張感はない。それぞれのベース・プレーヤーが互いに領分を分け合って曲を効果的に演出している。ビル・ラズウェルが基底のサウンドを弾き、ブーツィ・コリンズがアクセントのチョッパー・ベース、その上にジョナス・エルボーグがおなじみのエフェクトを深くかけたサウンドでメロディー的なフレーズをかぶせる。
スコアがきちんとあって演奏されたように感じる。作曲は曲により異なるが、3人のベーシストに加えてニッキー・スコペリティスが3曲で、ヤンス・ヨハンソンが2曲にクレジットされている。7曲中4曲が共作だが、どの曲にもジョナス・エルボーグが入っており、残りの3曲はジョナス・エルボーグのソロ作品だ。このプロジェクトのリーダーはジョナス・エルボーグであることがうかがえる。
このアルバムは1991年にDayEightMusic/株式会社ジムコジャパンから発売された日本盤のCD。7月8日、大阪梅田地下街のDiskJ.J.で1,770円で購入。
1999.7.20