Kanguru / GURU GURU


アルバムタイトルが「カングル」だが、ドイツ語で「カンガルー」は「Kanguruh」。ジャケットでカンガルーが「カンカン・グルグル」なんて喋っているが、語呂なんだろうか、何かの意味があるのだろうか。よくわからん。

だいたいグルグルはよくわからん。ジャケットはコミカルだが音楽は結構シリアス。このアルバムの裏ジャケットなんか、ピエロがおどけて踊っているが、音楽は全然そんなイメージとは違う。基本的にギター・バンドだ。「ジャーマン・プログレ」という範疇に収められることが多いが、ブルース・ロックの香りも高いし、最も適切なのは「ジャーマン・サイケデリック」という言葉かな、と思う。

とはいえ、1曲目「Oxymoron」はボーカルの浮ついた声が印象的で、若干コミカルなイメージもある。2曲目「ImmerLustig(永遠の愉快)」は、スペイン語のような演説で始まるが、なんだかデタラメを喋っているよう。曲は極めてシリアスなブルース・ロック。途中、サウンド・コラージュ的な転回も見せながら、最後はロックらしく景気よく終わる。かっこいい。

先の2曲がアナログ盤のA面で、それぞれ10:33と15:37。B面も同じく2曲だけあって、「BabyCakeWalk(赤ん坊のよちよちダンス)」が10:57、「OogaBooga」が11:11。この2曲も、いかにもギター・バンドらしい曲。

このアルバムは1972年にBrainMetronomeから発売された独盤のアナログ・レコードだ。

1999.7.18