某大学で開かれる勉強会に行くのに、電車の中で久しぶりにこのアルバムを聴きました。冒頭の「カリカリッ」という効果音で、すでに私の頭は真っ白。ぶんぶん鳴るベースにネネ・チェリーの可愛い声と、跳ね回るブラスの音。電車の中で小躍りしたくなりました。本当にすごいアルバムだ。
リップ・リグ・アンド・パニックは、元ポップ・グループのガレス・セイガーGarethSagerとブルース・スミスBruceSmithによるバンド。ポップ・グループは退廃的な暴力性が売り物でしたが、リップ・リグにはより高い音楽性とリズム感、開放感があります。アナログ・レコードしか持っていないので、MDに録音して聴きましたが、もし出ているんならCDで聴きたいところです。発表当初は、ピアノが冗長すぎる、という批判があったようで、私もファンク調の曲に魅力を感じていましたから、そのとおりだ、なんて思っていましたが、今になって聴くと実にバランス良くまとめられたアルバムというように思います。これは文句無しにリップ・リグの最高傑作。リップ・リグを聴いたことがない人は、まずこれを聴いてぶっ飛びましょう。
このアルバムは1983年に発表されました。英盤でVirginRecordsLtdから発売されたもの。明日はリップ・リグの有名なデビューアルバム「GOD」を紹介するよん。
1999.6.27