テレヴィジョンって、こんなに優しかったかなあ、と思います。ジュガー・サウンド、って言ったらいいですか、とても甘いポップ・アルバムに仕上がっています。牧歌的な優しささえ感じます。ニューヨークという騒々しく研ぎ澄まされた都会にあって、どうしてこんな優しいサウンドに仕上がったのか不思議です。
その中でも2曲目「Days」は、イントロからの印象的なギターのメロディーに、心の底からとろけそうになります。3曲目、4曲目と少しハードな曲が続き、5曲目は素直なエレクトリック・ギターのカッティングにトレモロがかかり、せつない気持ちにさせる曲。そして6曲目の「TheFire」は私の大好きな曲。ドラマチックなところがいい。ギターのソロもかっこよく、じっくりと聴かせます。最後の8曲目「TheDream’sDream」もいい曲。これは6:39とアルバム中で最も長い曲になっています。静かにフェード・アウトし、深い余韻を残してアルバムは終わります。
このアルバムは1978年に発表されました。秋葉原の「リバティー」で中古CDとして880円で購入。米盤です。
1999.3.17