このアルバムは同僚で同じ職員住宅に住むNさんに貸してもらいました。Nさんはこれまでこのコーナーに何度か登場してもらっています。学生時代からロックをよく聴いたそうですが、私の影響を受けて、このところ再び音楽への関心が復活してきたようです。私と趣向も似ているので、このように良いアルバムをときどき紹介してもらえます。
このアルバムは、元「ジャパンJapan」のデビッド・シルヴィアンDavidSylvianと、キング・クリムゾンKingCrimsonのリーダーでギタリスト、ロバート・フリップRobertFrippの共作。ところでキング・クリムゾンといえば「硬派」のイメージがありますが、ロバート・フリップは私の予想外に「軟派」のミュージシャンと活動したりします。例えば元「ホール・アンド・オーツ」のダリル・ホールDarrylHallとの実質的なジョイント・アルバム「SacredSongs」のときも意外な感じがしました。フリップは意外とソウルフルなミュージシャンがお気に入りのようです。
さてこのアルバムですが、なかなかにファンキーでブルージーです。ブライアン・イーノなどとの共作とは全然違うフリップのギターが聴けます。しかし3曲目「Firepower」などを聴くと、フリップはアルバム「アイランド」の頃から全然変っていないのではないか、という印象も持ちます。もちろんこれはこれで大好きな世界なのですが、どうも最近のフリップは進化が滞っているような気もします。
このアルバムは1993年に発表されました。このCDは東芝EMIから発売された日本盤です。
1999.2.28