Ice Cream For Crow / CAPTAIN BEEFHEART AND THE MAGIC BAND


とても個性的なキャプテン・ビーフハートですが、このアルバムは文句無しに楽しめます。ビーフハートを聴いてみようと思うが、許容力に欠けると自覚している人は、まず、このアルバムからですね。冒頭1曲目からタイトル曲「アイスクリーム・フォー・クロウIceCreamForCrow」はジャングル・ドラムにカッティング・ギターとスライド・ギターが絡まるゴキゲンな曲。そしてブルース色満点のビーフハートの歌。最高ですね。

3、5曲目がインストルメンタル曲です。とりわけ3曲目の「Semi−MulticolouredCaucasian」は、とても穏やかで豊穣な曲。この曲は本当にいい。朝から晩まで一日中この曲が耳に流れ込んできたらどんなに幸せか、そんな気分にさせてくれる曲です。この曲に限らず、このアルバムでのビーフハートは攻撃性が薄れ、安定した印象を受けます。また10曲目は曲ではなく詩の朗読のようなもの。言葉がわからないので残念。

このアルバムは1982年にヴァージン・レコードVirginRecordsLtd.から発表されました。このCDはCarolineRecords,Inc.から発売された米盤で、1月1日、ロサンゼルスのサンセット・ブルーバードにあるタワーレコードで、$11.99で買いました。

1999.2.19