Bundles / SOFT MACHINE


プログレッシブ・ロック好きにはあまりにも有名なアルバムです。もはや古典と称されてもいいかも知れませんが、まだまだ今の時代においても新しさと巨大なエネルギーを感じる事ができるアルバムです。

とはいえ、初期の頃からのソフト・マシーンのファンには戸惑いもあるようです。エレガントなジャス・ロックを追求してきたソフト・マシーンにとっては、超技巧ギタリスト、アラン・ホールズワースのギターはワイルドすぎると受け取られたようです。

A面の組曲「ハザード・プロフィール・パート1〜5」は有名な曲。印象的なギターのリフを最大限にフューチャーした曲。アラン・ホールズワースのギターはバンド全体の演奏をぐいぐいと引っ張っていきます。

しかしこの名曲は、すでにソフト・マシーンの前身であった「ニュークリアス」の時代から演奏されていた曲がベースになっています。最近発売されたキング・クリムゾンの秘蔵ライブ・アルバム「ナイト・ウォッチ」を聴いたときも思いましたが、優れた楽曲というものは長年の間バンドで演奏され、練りに練ってアルバムに収められる、ということを感じます。

このアルバムも、実はLPも持っています。CDではベスト盤にA面が前曲収められているので、それでも我慢しようと思っていましたが、やはり店頭で見ちゃ駄目ですね。ジャケットも味わい深く、想い出深いものです。気が付いたら手はCDをつかみ、足はレジへと向かっていました(^_^;)

このアルバムは1975年に発表されました。このCDは1990年にSeeForMilesRecordsLtd.から発売されたもので、1月5日、ロサンゼルスのサンセット・ブルーバードにあるタワー・レコードで$17.99で買いました。アメリカでは値段の高い部類に入りますね。

1999.1.26