マガジンMagazineと出会ったのは大学生の頃でした。今は確かもう閉めてしまっていますが、家の近くにできたマクドナルドにアルバイトをしようと思いました。当時は髪を伸ばしていた私は、普通の店員としては雇ってもらえず、「メンテナンスマン」という名前の掃除人として深夜に働くことになりました。そのとき一緒に勤めて仲良くなったN君が大好きで聴いていたのがマガジンでした。
しかし私は最初その良さがわかりませんでした。スピード感に欠けるような気がしたし、サウンドもスカスカ、何よりもボーカルの声が軽すぎる。重厚長大こそ良しとしていた当時の私には、なぜ彼がそれほどまでに心を惹かれるのかわかりませんでした。
しかし何度か聴いているうちに、とても心地好く思えてきました。それはおそらく楽曲としてよくできているからだと思います。魅力的なメロディーと、コード展開を安定的に支えるベースとドラムのリズム。ヴォーカルのメロディーから作曲の優れたセンスがうかがえます。
このアルバムは1978年に発表されました。このCDは今年の1月1日、ロサンゼルスのサンセット・ブルーバードにあるヴァージン・メガストアVirginMegastorで$11.99で買いました。
1999.1.27