アルバムを逐うごとに音が厚くなり貫禄がでてくるXTCですが、このアルバムは実にシンプルです。私の頭では一応「ニュー・ウェイヴ」のジャンルに分類されるXTCですが、このアルバムでは「パンク・ロック」と言った方が正確な気がします。リズムもなんだかもたついているし、サウンド面でも凝ったところはないし。
しかしギターのリフなどは、当時の音楽的な常識からすると、かなり斬新なものではないでしょうか。ポップな中に「曲者」と感じさせるXTCらしさは、このアルバムからも十分感じられます。名曲「ThisIsPop」もいいですが、個人的にはアルバム中最も演奏時間が長い5曲目「StatueOfLiberty」が一番好きです。
このCDには19曲もの作品が収められていて、トータル・タイムは53’04”となっています。うち7曲はオリジナル・アルバムには含まれていなかったボーナス・トラックです。すでにこのアルバムを持っている人でも欲しくなる、コレクター泣かせのCDですね。私はCDもLPも、これは持っていませんでしたから安心して買いました。
このアルバムは1977年に発表されました。このCDは1987年にVirginRecordsから発売された米盤です。1月1日、ロザンゼルスのサンセット・ブルーバードにあるヴァージン・メガストアで$11.99で買いました。
1999.1.24