Sabbath Bloody Sabbath / BLACK SABBATH


気がつくと好きな音楽が口から出ていることがあります。職場で廊下を歩きながら「サーバス・ブラッディ・サーバース〜」と口づさんでいると、隣りを歩いていた友人が「あ、それ知ってる。お父さんが車でいつもかけてました」と言いました。なんでもお父さんは趣味でバンドをやっているらしいです。ぜひ今度、そのブラック・サバスが好きなお父さんと、お会いしたいものだ、と思いました。

これは高校生の頃に聴きましたか。当時ハード・ロックがヘビー・ロックと呼ばれ出した頃のアルバムと思います。スピード感のあるロックから、楽器や録音技術が進歩することと連動して、音が重たくずっしりとしたものに変わっていきました。

当時は、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、新しいバンドとしてエアロスミス、クイーン、そしてキッスなどがスター・グループでした。ブラック・サバスは有名ではあったけれど、サウンドが少し地味なところと、メンバーのイメージが伝わってこないことから、私たち高校生くらいの年代では熱狂的なファンは少なかったと思います。

ブラック・サバスのスター・プレイヤーは、後にソロとして活躍するハスキーな声のボーカリスト、オジー・オズボーンOzzyOsbourneと、ギタリストのトニー・アイオミTonyIommiでした。オジー・オズボーンは演劇性も持ち合わせたボーカリストだったそうで、「ステージで鶏を絞めて生き血を飲む」らしいという話が聞かれました。本当かどうか確かめることはできませんでしたけど。

ブラック・サバスの魅力は、重たく単純ながらも魅力的なリフにあると思います。とはいうものの実はアルバムはあまり聴いたことがなくて、これ以外には「テクニカル・エクスタシー」を聴いたくらいなので、この2枚のアルバムから得た印象ですが。

このアルバムは1974年に発表されました。確かレコードも日本盤を持ってたなあ。レコードを持っているものはCDを買わないようにしていますが、これは店で見たとたんに、なんだかすぐ聴きたくなって、12月29日、シカゴのダウンタウンにあるヴァージン・メガストアで$11.99で買ってしまいました。

1999.1.21