ジャニス・ジョプリンといえば、まさに「伝説」という言葉がふさわしいヴォーカリストです。これはロック・スターの座へのぼりつめ、若くしてドラッグで命を失ったジャニス・ジョプリンの最後のアルバムです。
Webで検索して見つけたyossyさんのページには、ジャニスの死とこのアルバムのリリースの経緯が次のように書かれています。「‘70年に入ると彼女はFULL
TILT BOOGIE BANDを結成する。このバンドは彼女にとってかなり満足のいくものだったらしい。このバンドとともにツアーを行い、ニュー
アルバムのレコーディングも始めた彼女だったが、その年の10月4日夜7時30分頃、ハリウッドのマーク・モーター・ホテルで死体となって発見された。第1発見者はロード・マネージャーのジョン
クック。死亡推定時刻は10月4日午前3時頃。ジャニスは短いガウンを身にまとい、ベッドとナイト・スタンドに挟まるように横たわっていたと言う。唇からは血がにじみ、鼻にはかすり傷がつき、片手に4ドル50セントが握られ、傍らには封の切られていないたばこが置いてあった。享年27才であった。
彼女の死後、レコーディング途中だったアルバムは彼女の愛称だった『PEARL』と名づけられ、‘71年にリリースされた。」
5曲目の「BuriedAliveInTheBlues」にはヴォーカルがなく、8曲目の「MercedesBenz」にはバンドの演奏がなくヴォーカルだけですが、これはレコーディングの途中でジャニス・ジョプリンが死亡したためだそうです。これらをあえて未完成のまま収録したディレクターに拍手を贈りたいと思います。
このアルバムは1971年に発表されました。このCDは「NicePriceLine」と題されて1,800円の廉価でCBSソニー・レコードから発売された日本盤です。中古で手に入れたもので、残念ながらライナーや歌詞・訳詞が無くなっていました。
1998.11.19