Million Dollar Legs / Tony Williams


このアルバムにはアラン・ホールズワースが参加しています。トニー・ウィリアムスはシカゴ出身のドラマー。「わずか17歳でマイルス・ディビス・グループに起用されると、たちまち”天才ドラマー”の名をほしいままにし、ジャズ・ドラム界のニュー・ウェイブとして注目を集めた」とCDの解説に書かれています。

これもCDの解説によると、トニー・ウィリアムスは1964年に「ライフ・タイム」というタイトルのリーダー・アルバムを発表しますが、彼のバンドにアラン・ホールズワースが加入したのは、7作目の「ビリーブ・イット」と8作目にあたる本作の2枚だとのことです。

アラン・ホールズワースのギターは、少し聴くだけでわかる印象的なものです。ぎゅわーんとお腹に突き刺すように伸びる音、ふわふわと身体が宙に舞うようなレガートのフレーズ。時にはバイオリンのようにゴリゴリとエッジの利いた音も。

このアルバムは1976年6月に、コロラド州カリブ・ランチで録音されました。このCDは1992年にCBSソニーから「ジャズ&フュージョン・マスター・ピース/ベスト・ヴァリュー・ライン2000」として、2,000円の廉価で発売された日本盤です。「ライブ・アンダー・ザ・スカイ’92来日記念盤」とあり、世界初CD化と書かれています。

1998.11.08