カンは私にとってまだまだ未知のグループです。これはカンのライブ・アルバム。1971年の5月に、当時は西ドイツのベルリンで行われたライブだと書かれています。アルバムに収められたのは、1.StrandingSoHigh、2.BringMeTeaOrCoffee、3.IDon’tCare、4.MotherSky、5.Spoon、の5曲です。かなり録音が悪いので、もしかしたらブートレグかも知れません。私はオフィシャル・アルバムにこだわりますから、もしそうなら紹介するには気が引けるところです。
クレジットされたメンバーは、ホルガー・シューカイ(いまだにこれが正しい表記かどうか悩みます)HolgerCzukay(elb)、ヤキ・リーベツァイトJakiLiebezeit(dr、per)、ミヒャエル・カローリMichaelKaroli(g)、イルミン・シュミットIrminSchmidt(key)、そして伝説のダモ・スズキDamoSuzuki(vo)、の5人です。
ダモ・スズキは日本人らしい、とのことですが、当時から詳しいことはわからない謎の人物でした。カンの初期に短期間所属したということだったはずです。私も当時の雑誌などが手元にありませんので、正確なところはわからないのですが。このライブを聴くと、かなり激しく感情的なボーカルです。
このアルバムを聴いて思うのは、ホルガー・シューカイとヤキ・リーベツァィトの確かなリズム・セクションにカンの大きな魅力があります。呪術的なリズムにアグレッシブなギターとキーボード、そして叫ぶようなボーカルが絡み、即興的な演奏が徐々に盛り上がっていきます。
このアルバムはasteroidという会社から発売されました。うーん、やっぱりこれはブートレグかな。
1998.10.24