Leng Tch’e / NAKED CITY


「処女の臓腑Guts Of A Virgin」、「秘罪Buried Secrets」とペイン・キラーのアルバムを聴いてきて、1曲1曲に起承転結があるのではなく、アルバム全体として一つのコンセプトになっているのだから、別に曲を細かく分けなくていいのではないか、と思っていると、やはりこんなアルバムがありました。CD全体が1曲のアルバムです。

これは「ネイキッド・シティーNakedCity」名義のアルバムで、メンバーはジョン・ゾーン(AltoSax)、ビル・フリゼール(Guitar)、ウェイン・ホービッツ(Key)、フレッド・フリス(Bass)、ジョーイ・バーロン(Drums)、山塚アイ(Vo)となっています。

CDの帯には、「中国清朝で行われた、生きながらにして身体を切り刻まれ処刑される拷問『凌遅処死』は、1905年4月10日、北京で執行されたのを最期に地上より消滅した。本作に収録されたジョン・ゾーンの大作『LengTch’e』は、この極刑に捧げられている。」とあります。

このアルバムも、その中国の処刑であるとされる「凌遅処死」と思われる歴史的な写真が使われたデザインとなっていますが、あまりにも残酷な写真ですので、ぼかしをかけて自主規制をしました。

このアルバムは1992年に発表されました。これも「日本先行発売」とあります。このCDは株式会社トイズファクトリィレコード/株式会社バップから発売された日本盤です。やはり解説や歌詞、訳詞など全然付いていません。

1998.10.15