Buried Secrets / PAIN KILLER


邦題は「秘罪」。CDの帯には「ビル・ラズウェル、ミック・ハリスそしてジョン・ゾーンによる超弩級プロジェクト第2作。ゲストとして、ゴッド・フレッシュの二人、J.ブロドリック、G.C.グリーンが参加!ジョン・ゾーン(秘)SMシリーズ第3弾!」と書かれています。

このジャケットも、手錠で繋がれた手が、土の中から朽ち果てた頭蓋骨を掘り出すという写真がデザインされていて、自主規制させていただきました。やはり刺激が強すぎて、たまたま見てしまって気分を害される方も多いと思いますので。

「ペイン・キラー」による前作「処女の臓腑GutsOfAVirgin」は、アルバムの最初から最後まで全力で疾走するという印象でしたが、ゲストの2人の影響でしょうか、このアルバムでは「緩」と「急」、「静」と「騒」が効果的に使い分けられています。

それにしても曲の題がすごいです。邦題を書き上げてみると、「拷魂(ごうこん)」、「単視宮環」、「址形跡(しけいせき)」、「ブラックホールDUB」、「非罪」、「ザ・ラダー」、「死刑執行人」、「黒牢獄(こくろうごく)」、「皮剥」、「死傷者数」、となります。なんのことか意味不明のものも多いですが、どれもおぞましいイメージを感じさせます。

このアルバムは1992年に発表されました。「日本先行発売」とありますので、日本人にはこの手の音楽が好きな人が多いのでしょうか。このCDは株式会社トイズファクトリィレコード/株式会社バップから発売された日本盤です。やはり前作同様、解説や歌詞、訳詞など全然付いていません。

1998.10.14