14 Friendly Abductions : The Best Of Nina Hagen / Nina Hagen


私の大好きな女性ボーカリスト、ニナ・ハーゲンのベスト・アルバムです。私は特に初期の作品、元気いっぱいの曲が大好きです。このアルバムには1978年に発表されたファースト・アルバム「ニナ・ハーゲン・バンド」から3曲、1982年の「ヌンゼクスモンクロック」から3曲、1983年の「フィアレス(独題はアングストロス)」から3曲と「ザラ」のリミックスが2曲、1984年の「イン・エクスタシー」から3曲と、初期の作品が14曲収められています。

例えば2曲目の「ニューヨーク・ニューヨーク」。千変万化するニナのボーカルは恐ろしいくらいです。子どものような声から魔女のような恐ろしい声にがらりと変わるところが、この曲でよく味わえます。また「TV・グロッツアー(ホワイト・パンクス・オン・ドープ)」はファースト・アルバムからの曲ですが、これはもともとチューブスTUBESの曲のようで、ストレートなロックも初期のニナ・ハーゲンの魅力です。

最後の「マイ・ウェイ」も恐ろしい(^_^;)アレンジがされています。おなじみの英語の歌詞で始まり、途中で聴きなれない発音が出てきたかと思うと、そのままドイツ語になだれ込んでいきます。激しい感情の高まりをぶつけるニナの声が、忘れられない感動を呼びます。

アルバムにはArthurLevyという人が二ナのプロフィールをまとめていて、日本語訳も付いています。それによるとニナはもともと旧東ドイツ、東ベルリンで1955年に生まれたとのことです。幼い頃からバレーや音楽を学び、ロック・シンガーとして次第に名声を得るようになります。しかしその活動が政府の気に沿わなくなり、1976年に西ドイツに実質的に亡命することになったとのことです。

このアルバムは1996年に発表されました。このCDは1997年にエピック・ソニー・レコードから「Super1600NicePrice」として1,600円の廉価で発売された日本盤です。

1998.10.6