Prologue To The Symphonic Legends / SKY OF AVALON ( Uri Jon Roth )


「スカイ・オブ・アバロン」というバンド名のアルバムですが、実質ウリ・ジョン・ロートのプロジェクトだと思われます。邦題は「プロローグ・天空伝説」となっています。「ウリ・ジョン・ロート、神託のシンフォニー伝説三部作。その壮大な眺望が、プロローグ(序章)として、遂に明かされる。トミー・ハート、マイケル・フレクシグ、ヘルゲ・エンゲルゲら天盟の騎士とともに、ペガサスが今、アヴァロンの空を飛翔する」とちょっと大袈裟な(^_^;)うたい文句がCDの帯に書かれています。

ウリ・ロート、最近はウリ・ジョン・ロートと表記されることが多いですが、スコーピオンズで活躍していた頃は、日本盤では「ウルリッヒ・ロート」と表記されていました。スコーピオンズはウリ・ロート在籍時の初期が大好きです。いわゆる「泣きのギター」というんですか、心にじんと染み込んでくるソロを聴かせてくれます。

アルバム全体が「序章」ということで、本編はどんなボリュームになるのだろうと心配になります(^_^;)。まるでオペラか管弦楽曲などクラシック音楽のようなアルバムです。このようなアルバムは全体として鑑賞すべきだと思いますが、あえてお勧めするならば、ジャケットのデザインにもなっているタイトルの3曲目「ペガサス」です。3分弱の小曲ですが、ウリ・ロートのギターはバロック風のスケールで、音色は艶やかだし、ほんとうにバイオリン・ソロのように聴こえます。

このアルバムは1996年に株式会社ゼロ・コーポレーションから発売された日本盤のCDです。

1998.9.30