実を言えば、私はレッド・ツエッペリンについて、語る資格はない、と言ってもいいくらいです。中学、高校時代、ハードロックをいろいろと聴いていた頃、わたしのお気に入りはディープ・パープルでした。そのディープ・パープルのスター・プレイヤー、リッチー・ブラックモアのギターは、ウォーム・オーバードライブ・トーンで、ピッキングの正確な几帳面なプレイでした。それに対してレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジのギターは、ゴリゴリとしたファズ・トーンで、ごじゃごじゃと団子になったフレーズは、リッチー・ブラックモアと正反対のように聞こえました。
超有名だった「天国への階段」などいくつかの曲はよく聴いて知っていますが、バンドとして魅力を感じて聴いたわけではありませんでした。でも友人KAXさんにとっては大きく影響を受けたバンドであったといいます。また同僚のNさんも、私の机の上に置かれたCDを見て、よく聴いて懐かしいアルバムだと感想を言われました。
KAXさんこそレッド・ツェッペリンのアルバムを紹介するにふさわしいと思い、感想を書いて欲しいと頼みましたが、どうも忙しい様子で実現しませんでした。しかし彼はシカゴから電子メールで、レッド・ツェッペリンについて、このように書いてくれました。
ゼッペリンはなぜかCDではいまいちなんだな。クリムゾンもそうだが・・。
どうもドラムの再現能力に限界があるみたいだ。
つまり俺にとってはリズムなんだ。ゼッペリンは。
このアルバムは1969年に発表されました。このCDは1994年にジミー・ペイジとGeorgeMarinoによってデジタル・リマスターされたもので、1995年にイースト・ウエスト・ジャパンから「スーパースター・デジタル・リマスター・シリーズ」と題されて発売された日本盤のCDです。
1998.9.16