インディゴ地平線 / スピッツ


音楽は私を強くしてくれました。素晴らしい音楽は私にエネルギーを与えてくれます。小学校の頃、ぜんそくで毎週のように学校を休んでいた私は、運動の苦手なひ弱な子供でした。それでも子供ながらに勉強はできるという自信がありましたが、父の転職にともなう引越しで学校をかわってからは、その自信も失われていきます。中学生の頃は思春期特有の自己喪失感とあいまって、私の精神状態は不安定なものでした。両親にも反抗して心配をかけました。

高校に進んでからは、これもまた青年期特有の偏った正義感にとらわれたりしました。後悔はしていませんが、ずいぶんと背伸びをし、無理をし、生意気なことを言い、多くの人に迷惑をかけながら生きてきたものだと思います。

中学時代に音楽の素晴らしさに気づきはじめ、それが本当に自分の生き方と重なるのは、大学にすすんでから。今でも親交のあるSnapOutというバンドのメンバーと出会ってからです。素晴らしい友との出会い。音楽を通じての友情。楽器を弾き、歌を歌い、音楽をつくりあげる作業のなかで得たものは語り尽くすことができないほど大きなものでした。

悲しいとき、私は音楽を聴きます。音楽は私の心に響き、私は大声で泣きわめくことができます。そしていつしか悲しみは薄れ、心の平穏を得て、明日への決意をすることができます。

悔しいとき、私は音楽を聴きます。音楽は私の心に響き、この世に存在するあらゆるものへの憎しみをかきたてることができます。そしていつしか悲しみは薄れ、心の平穏を得て、明日への決意をすることができます。

嬉しいとき、私は音楽を聴きます。音楽は私の心に響き、体中の血管に喜びのつぶがかけめぐり、身の回りにあらゆるものが光り輝いて見えます。そしてその喜びはいつまでもいつまでも私の心に染み込んでゆきます。

このアルバムの最後に収められた「チェリー」という曲は、いろいろな意味で私の心を掻き立ててくれました。歌詞とメロディーがぴったりと合った名曲です。何度も何度も繰り返し聴いたので、ときおり口ずさんでしまうほどなじんでいます。

このアルバムは1996年にポリドール株式会社から発表されました。このアルバムにも女性が登場しますが、ヘルメットをかぶっています。うーむ。そしてこのCDは、オレンジ色のケースに入っていて、さらに外側にカバーが付いています。上のジャケットをクリックすると、その写真も見えるようになっています。

1998.9.10