タンジェリン・ドリームTangerineDreamといえば、シンセサイザー・ミュージックの代表と思っていましたが、どうもそうではないようです。クラウス・シュルツKlausSchulzeのアルバムは結構聴いてきましたが、タンジェリン・ドリームのアルバムはあまり聴いて来ませんでした。
このアルバムには3曲が収められています。1曲目「BentColdSidewalk」は懐かしいボコーダーの声で始まり、ドラム、ベース、シンセサイザーという楽器構成で、ボーカルを中心としたバラードです。中間部にはシーケンサーで自動演奏されたシンセサイザーのフレーズに、ドラム、キーボード、フルートなどがアドリブをするパートがあり、これはピンク・フロイドPinkFloydのアルバム「狂気」の中の「オン・ザ・ラン」の雰囲気に似ています。最後はまたボーカル・パートで閉じられます。
2曲目「RisingRunnerMissedByEndlessSender」はまるでクラフトワークのような軽い曲。ボーカルも入っています。3曲目「MadrigalMeridian」は幻想的なシンセサイザーで始まる組曲風の大曲です。
メンバーは、SteveJolliffeがボーカルとフルートなどの管楽器、そしてシンセサイザーを担当、エドガー・フローゼEdgarFroeseがギターとシンセサイザーを担当、KlausKriegerがパーカッションとシンセサイザーを担当、クリス・フランケChrisFrankeがキーボードを担当、となっています。
このアルバムは、1978年にバージン・レコードVirginRecordsLtd.から発表されました。このCDは1984年に同バージン・レコードVirginRecordsLtd.から発売された独盤です。
1998.8.28