私の持っているアルバムはほとんどがビル・フリゼールBillFrisell個人の名義ですが、このアルバムはザ・ビル・フリゼール・バンドとクレジットされています。メンバーはフリゼール(Guitars/Ukulele)にハンク・ロバーツHankRoberts(Cello/Jazz−a−phone/Fiddle)、カーミット・ドリスコルKermitDriscoll(Basses)、ジョーイ・バーロン(Drums)です。このメンバーのコンビネーションがいいことがうかがえます。
全体的にアンサンブルとハーモニーを重視した演奏で、息が合っていることもあり、落ち着いてゆったりと鑑賞できるアルバムです。もちろんフリゼール独特の激しさも味わえますが、まるでクラシックの室内楽曲を聴くような印象があります。ジャズだと思って聴くと戸惑うかも知れません。
このアルバムは1991年にワーナー・ミュージックWarnerMusicManufacturingEuropeから発売された独盤で、ワーナー・ミュージック・ジャパンが輸入して解説を付け日本国内で販売したものです。
1998.8.11