Yes / YES


これは記念すべきイエスYesのファースト・アルバムです。イエスはボーカルのジョン・アンダーソンと、ベースのクリス・スクワイアが中心となって1968年に結成され、若干のメンバーチェンジを経ながらライブ活動により評判を高め、このファーストアルバムは翌1969年に発表されたものです。

雑誌「レコード・コレクターズ増刊/ブリティッシュ・ロックVol.2」によると、デビュー当時彼らは自らのバンドのことを「クリームのヘヴィ・サウンドにフィフス・ディメンションのコーラスを加えたサウンド」と言っていたようです。

メンバーは、ビル・ブラフォードBillBruford(Drums,Vibes)、トニー・ケイTonyKaye(Organ,Piano)、ピーター・バンクスPeterBanks(Guitar,Vocals)、クリス・スクワイアChrisSquire(Bass,Vocals)、の5人です。セカンド・アルバム「時間と言葉TimeAndAWordの録音後にピーター・バンクスが脱退し、スティーヴ・ハウが加入。サード・アルバム「サード・アルバムTheYesAlbum」発表後にピーター・バンクスが脱退し、リック・ウェイクマンが加入。そしてイエスは黄金期を迎えます。

このアルバムは黄金期のように洗練されたものではありませんが、王者の貫録を感じさせるアルバムです。ジョン・アンダーソンの声は輝き、クリス・スクワイアのベースはうなります。ビル・ブラフォードのドラムは、まだ私の大好きなあの独特のスネアの音ではありません。

このアルバムは1969年にアトランティック・レコーディング・コーポレーションAtlanticRecordingCorporationから発表されました。このCDは米盤で、JoeGastwertによってリマスタリングされたとクレジットされています。米盤ですが、何年に発売されたものかは不明です。

1998.8.1