The Book Of Taliesyn / DEEP PURPLE


ディープ・パープルの「黄金期」は、ギタリストにリッチー・ブラックモアを迎え、ボーカルはイアン・ギラン、という第二期を指します。このアルバムはその「黄金期」へ至る過渡期、。第一期の終わりに作られたアルバムです。そして私の大好きなアルバムです。

もちろんイアン・ギランが大好きな私は、題二期「黄金期」のアルバムがは大好きですが、このアルバムも好きですし、またボーカルがデビッド・カバーディルに変わった時期のディープ・パープルも大好きです。

クラシックの「ツァラトゥストラはかく語りき」のフレーズを引用したり、ビートルズの「ウィ・キャン・ワーク・イット・アウトWeCanWorkItOut」やニール・ダイアモンドの「ケンタッキー・ウーマンKentuckyWoman」、Ike&TinaTurnerの「リバー・ディープ、マウンテン・ハイRiverDeep,MountainHigh]をカバーしたり、試行錯誤のうかがえるアルバムです。そしてなんといってもこのアルバムの「収穫」は、名曲「ハード・ロードHardRoad」です。ジョン・ロードのハモンド・オルガンとリッチー・ブラックモアのギターのインプロビゼーションが爆発する名曲。後には「WringThatNeck」とも呼ばれることがある曲です。ディープ・パープルはライブでよくこの曲を演奏し、時には30分にも及ぶ演奏を聴かせてくれたとのことです。

このアルバムは1968年に発表されました。このCDは1996年に「ホット・プライス・1800」として、株式会社ワーナーミュージック・ジャパンからデジタル・リマスタリングして発売された日本盤です。

1998.7.22