ポンパラス The Best Of Rosa Luxemburg / ROSA LUXEMBURG


日本のロック・シーンの中で「バンド・サウンド」が再び脚光を浴びるようになったのは、ローザ・ルクセンブルクが活躍した時代からだったのではないかと思います。これはそのベスト・アルバムです。

1stアルバム「ローザ・ルクセンブルク」から2曲、「プリプリ」から6曲、「ローザ・ルクセンブルクU」から4曲、」「すてばちStayButEat」から2曲、「ライブ・オーガスト」から2曲の、合計16曲が収められています。名曲「バカボンの国のポンパラスの種」、「だけどジュリー」、「橋の下」、「さいあいあい」などが楽しめます。

ローザ・ルクセングルクは京都出身のバンドで、リーダー格の玉城宏志(LeadGuitar)、永井利充(Bass)、三原重夫(Drums)、そしてボーカルの「どんと」の4人によるグループ。歌詞のおもしろさ、スピィーディーなサウンド、そして派手な衣装と舞台性をもったステージ(って、ライブをこの目で見たことはないのですが、写真などからの想像です)、が特徴です。

サウンドは、いまのグループでは、エレファント・カシマシに近いような気がします。エレカシが好きな人は、一度聴いてみるといいと思うよ。それと、「ローザ・ルクセンブルク」という名前ですが、これはロシア革命で活躍した、有名な女性革命家の名前からとられています。当時多少なりとも社会問題に関心があった私たちの世代には、エキセントリックで魅力的な響きを感じる名前でした。

このアルバムは1989年にミディMIDIから発売された日本盤のCDです。結成からコンテストの受賞暦などの歴史が、ステージの写真などとともに載せられています。

1998.7.18