Passion And Warfare / Steve Vai


これも、まった、すごいアルバムです。フランク・ザッパのバンドや、デビット・リー・ロスのバンドに在籍していた超技巧ギタリスト、スティーブ・バイのソロ・アルバム。ほとんどの楽器を彼自身が演奏し、マルチトラック・レコーディングで仕上げたアルバムです。

千変万化、きらびやかに輝く、素晴らしいギター演奏を聴くことができます。アレンジも素晴らしい。長い時間をかけて練り上げられた作品ばかり、という印象をひしひしと感じます。確か雑誌のインタビューでもスティーブ・バイは、自らを決して器用なギタリストではなく、ソロのフレーズも時間をかけて丁寧に作っていくのだ、というように語っていたように記憶しています。

実はこのアルバムを作る以前に、ホーム・レコーディング的に作られた「フレクサブルFlexable」というアルバムがあります。そこに収められた曲はこのアルバムと重なるものが多く、この「PassionAndWarfare」を作るための「習作」といったようなアルバムです。これと聴き比べると、面白さも倍増です。

このアルバムは1990年にレラティビティ・レコードRelativityRecords.INC.から発売された米盤のCDです。

1998.7.17