これも先日、大阪梅田の阪神百貨店の特設会場で手に入れたCDです。なんて奇麗なジャケットだろう、というのが、まず目に付いた時の印象です。フィル・コリンズはほんとうにエンターテイナーだと思います。ジャケットの内側も、CDの印刷もとても奇麗です。
ジャケットが示すように、「ダンス」という言葉がぴったりのアルバムです。しかし13曲中12曲はフィル・コリンズのオリジナルですが、最後の13曲目はボブ・ディランBobDylanの「時代は変わるTheTimesTheyAreA−Changin’」のカバーとなっています。ピアノをバックに静かな弾き語り風で始まりますが、たちまちバンド・サウンドとなります。
解説の落合隆さんによると、フィル・コリンズはジェネシスを正式に脱退し、私生活でも離婚そして新たな女性との結婚生活をスイスのジュネーブで始めるという大きな転換期にあったとのことです。ボブ・ディランの「時代は変わる」を選んだところなど、新たな出発を果たそうという内面の気持ちの現われかも知れません。しかしサウンドは基本的にフィル・コリンズらしい完璧なポップ・ミュージックとなっています。
このアルバムは1996年に株式会社ワーナー・ミュージック・ジャパンから発売された日本盤のCDです。
1998.7.1