The Piano Concertos / John Cage


先日、大阪梅田の阪神百貨店の特設会場で手に入れたCDです。現代音楽の作曲家ジョン・ケージの作品が3曲収められています。1曲目は「ConcertoForPreparedPianoAndChamberOrchestraプリペアード・ピアノと室内楽団のための協奏曲」で、3つのパートに分かれています。2曲目は「ConcertForPianoAndOrchestraピアノとオーケストラのための協奏曲」、3曲目は「Fourteen」という曲です。

「ConcertoForPreparedPianoAndChamberOrchestra」はプリペアード・ピアノをStephenDruryが弾いています。ピアノの加工はそれほど大きいものではなく、「ピアノ」として聞えますが、音によっては音程感のない打楽器のような音に聞こえます。オーケストラはCallithumpianConsortOfNewEnglandConservatoryで、指揮はCharlesPeltzという人です。

「ConcertForPianoAndOrchestra」は約30分の大曲。ピアノとエレクトロニクスをDavidTudorという人が演奏し、オーケストラは現代音楽で有名なアンサンブル・モデルンEnsembleModernです。指揮はIngoMetzmacher。静かな空間にぽつぽつと音がきらめく控えめな曲です。後半部分では叫び声が入ったり、スプリング・リバーブのノイズ音のようなものが聞えたり、少しアグレッシブになります。

「Fourteen」も20分という長い曲です。StephenDruryという人がBowedPiano(曲がったピアノ)とクレジットされています。オーケストラは1曲目と同じCallithumpianConsortOfNewEnglandConservatoryで、指揮はStephenDruty。これもゆったりした穏やかな曲です。

このアルバムは1997年にModeRecordsから「TheCompleteJohnCageEdition,Volime16」として発売された米盤のCDです。

1998.6.30