このアルバムは、職場の同僚Yさんから紹介していただきました。ジャケットには演奏者自ら先生あてのサインがしてあって、そんな出会いも含めた紹介をしていただきました。
このCDはコントラバス1本だけで、凄いテクニックや音楽を表現してくれています。アルバムのサインにもあるように、昨年(1997年)の12月11日に明石市のとあるお寺の本堂で演奏会があり、そこでご本人から直接買ったものです。
そんなに広くはない本堂で、間近にコントラバスの演奏を聴き、いつもはオーケストラの端で地味な存在のコントラバスですが、その時はものすごい迫力で、あんなテクニックあり!?と思うくらいの超技巧でした。ぜひ低音の魅力をお聴きください。
収録された曲は、タンゴの「コントラバヘアンドContrabajeando」、「ブエノスアイレスの夏VeranoPorteno」、アルゼンチン・サンバの「夜はしらむVieneClareando」、アルゼンチンのフォルクローレで「カルナバリート」と呼ばれるらしいリズムの曲「花祭りElHumahuaqueno」、ブラジル音楽の「ケブラディーナQuebradinha」、「ビリンバウBerimbau」、モンゴル歌謡の「四季の草原ドゥルン・ツァギーン・タルDorvonTsangihnTar」、八重山民謡〜韓国民謡「月ぬ美しゃ〜江原道アリランTukinukaisha〜KanwondoArirang」、オリジナルで劇音楽の「ダナイードLaDanaide」、オリジナルで愛知芸術文花センターのフォーラムイベント用に作曲された「舟の丘、水の舞台、第3景交錯HillsOfShips,StageOfWaterAct3Interaction」、即興演奏で「綱ARope」、J.S.バッハの「サラバンドSarabandeFromSuiteNo.5ForVioloncello」の、全12曲です。
まるで目の前に楽器が置いてあるように感じるほど生々しい録音です。このアルバムは1997年にJabaraという日本のレーベルから発売されました。このレーベルから斉藤徹さんと沢井一恵さんによる「八重山游行」というアルバムも発売されています。
1998.6.9