これは１９８１年の５月１７日に亡くなったアラン・ゴウエンＡｌａｎＧｏｗｅｎに捧げられたアルバムです。曲はすべてアラン・ゴウエンによって、亡くなる直前の１９７９年から１９８１年に書かれたものだと記されています。

演奏者はフィル・ミラーＰｈｉｌＭｉｌｌｅｒ（Ｇｕｉｔａｒｓ）、デイブ・ステュワートＤａｖｅＳｔｅｗａｒｔ（Ｋｅｙｂｏａｒｄｓ）、ジョン・グリーブスＪｏｈｎＧｒｅａｖｅｓ（Ｂａｓｓ）、ピプ・パイルＰｉｐＰｙｌｅ（Ｄｒｕｍｓ、ＳｙｍｍｏｎｓＥｌｅｃｔｒｉｃＤｒｕｍｓ）。それに加えテッド・エメットＴｅｄＥｍｍｅｔｔ（Ｔｒｕｍｐｅｔ）、アニー・ホワイトヘッドＡｎｎｉｅＷｈｉｔｅｈｅａｄ（Ｔｒｏｍｂｏｎｅ）、アマンダ・パーソンズＡｍａｎｄａＰａｒｓｏｎｓ（ＢａｃｋｉｎｇＶｏｃａｌｓ）、バーバラ・ガスキンＢａｒｂａｒａＧａｓｋｉｎ（ＢａｃｋｉｎｇＶｏｃａｌｓ）、ジミー・ヘイスティングスＪｉｍｍｙＨａｓｔｉｎｇｓ（Ｆｌｕｔｅ）、エルトン・ディーンＥｌｔｏｎＤｅａｎ（Ｓａｘｅｌｌｏ）、リチャード・シンクレアＲｉｃｈａｒｄＳｉｎｃｌａｉｒ（Ｖｏｃａｌｓ）が参加しています。

収められた曲はとてもエネルギッシュで明快です。ホーン・セクションが効果的に使われていること、フィル・ミラーのギターが全面に出ていること、シモンズ・エレクトリック・ドラムやシンセサイザーなどの電子楽器が多用されていること、などがその印象を感じさせるように思えます。アルバム全体の統一感には少々欠けていますが、最も生きの良かった時期のブランドＸＢｒａｎｄＸを彷彿とさせる演奏テクニックと構成美、そして迫力があります。

表ジャケットの写真はアラン・ゴウエンで、ヘンリー・ＶＨｅｎｒｙＶという人の撮影によるポートレートと書かれています。裏ジャケットにはフィル・ミラー、デイブ・ステュワート、ジョン・グリーブス、ピプ・パイルの写真があります。ジャケットの中、レコードを挟んでいる台紙には、アラン・ゴウエンの音楽活動暦が年表の形で簡単に書かれています。

このアルバムは１９８２年にヨーロッパ・レコードＥｕｒｏｐａＲｅｃｏｒｄｓ＆Ｔａｐｅｓ，Ｉｎｃ．から発表された、米盤のアナログ・レコードです。

１９９８．６．５