Imaginary Day / PAT METHENY GROUP


ほんとうは今日から「ハットフィールド・アンド・ザ・ノースHatfieldAndTheNorth」や「ゴングGong」、「ナショナル・ヘルスNationalHealth」などカンタベリー派のアルバム、そして「ヘンリー・カウHenryCow」周辺の音楽を紹介しようと思っていましたが、超強力なアルバムに出会ってしまいましたので予定を変更して紹介します。

パット・メセニーPatMethenyのアルバムで、昨年のものです。かなり有名になったので気にはなっていたのですが、へそ曲がりな私はマスコミで評判が高いと聴く気が少し失せてしまうという欠点があります。そしてようやく先週土曜日の5月16日に、映画を見た後で駐車場のサービスを受けるためにCD店により手に入れました(なんというきっかけだ)。おかげで1,000円ほど駐車料金が助かりました(^_^;)

パット・メセニーは、いわゆる「ウィンダム・ヒル風」とでもいいましょうか、静かに聴かせる曲も得意ですが、このアルバムは、そうですね、私の知っているところでは、「スティル・ライフStillLife(Talking)」の印象に近いですね。単に「ジャス」というカテゴリに収まらず、まるで「交響曲」という言葉が当てはまるくらいダイナミックでぐいぐいと迫ってきます。

小さい音で聴いているとよくわからないかも知れませんが、音をある程度大きくし、あるいはヘッドフォンを使って聴くと、実に音の細かなところまで計算されて作られていることがわかります。各楽器の音色、バランス、音と音のすきまを縫って様々な楽器があちらこちらからその瞬間瞬間に「ぐいっ」と前へ出てくるように感じられます。

静かなタイプを好むなら「クエスチョン・アンド・アンサーQuestionAndAnswer」、ダイナミックな感動を楽しむならこのアルバムを、パット・メセニーのアルバムの中ではおすすめします。このアルバムは1997年にワーナー・ブラザーズ・レコードWarnerBros.RecordsIncから発表された、独盤のCDです。

1998.5.18