Dedicated To You , But You Weren’t Listening / THE KEITH TIPPETT GROUP


プログレッシブ・ロック・ファンにとってはキングクリムゾンに参加していたことで有名な、キース・ティペットKeithTippettのセカンド・アルバム。クリムゾンへの参加が1969年から1970年頃で、このアルバムはその後に作られたものです。

メンバーはキース・ティペット(Piano,HohnerElectricPiano)、エルトン・ディーンEltonDean(Alto,Saxello)、マーク・チャリグMarcCharig(Cornet)、ニック・エバンスNickEvans(Trombone)、ロバート・ワイアットRobertWyatt(Drums)、ブライアン・スプリングBryanSpring(Drums)、フィル・ハワードPhilHoward(Drums)、トニー・ウタTonyUta(Conga,Drums,CowBell)、ロイ・バビントンRoyBabbington(Bass,BassGuitar)、ネビル・ホワイトヘッドNevillWhitehead(Bass)、ゲイリー・ボイルGaryBoyle(Guitar)。ソフト・マシーン関係者が多数参加しています。

全体的にジャズ色の強いアルバムです。1曲目「ThisIsWhatHappens」はリフのテーマが明確な曲。2曲目「ThoughtsToGeoff」はフリー・ジャズ風の演奏で始まり、キース・ティペットのジャス・ピアノのが素晴らしい。3曲目「GreenAndOrangeNightPark」はエルトン・ディーンのサックスをメインにしたインプロビゼーションが、徐々にテーマへ
と盛り上がる素晴らしい曲。名曲です。4曲目「GridalSuite」はエルトン・ディーンのサックスにドラムスのインプロビゼーション、後半でダブルベースが入ってくるフリーな曲。5曲目「FiveAfterDawn」は、音のコラージュ風のフリーな曲。6曲目タイトル曲「DedicatedToYou,ButYouWeren’tListening」は33秒の小曲で、ソフト・マシーンのBBCライブ「ThePeelSessions」でロバート・ワイアットが歌っていた曲。7曲目「BlackHorse」はトロンボーンが印象的な曲です。

このアルバムは1971年にバーティゴ・レコードVertigoRecordsから発表されました。このCDは1994年にRepertoireRecordsから発売され、、会社名が書かれていないので良くわからないのですが、「Collector’sChoice」と題されて日本語の解説付きで発売されたものです。

1998.5.8