Music For 18 Musicians / Steve Reich


「18人の音楽家のための音楽MusicFor18Musicians」は「漸次的変移プロセス」の集大成とも言える作品。ライヒ自身の言葉によれば「ブランコを引いて、手を放す。そして、ブランコの揺れが次第次第に止まってゆく様子を観察する。砂時計を逆さに置き直し、砂が緩やかに下へ流れてゆく様子を見守る。波打ち際の砂に立ち、波によって徐々に足が砂に埋まってゆくのを見、聴き、感じる」と。自分の音楽を聴いたり演奏することを、このような言葉で表しています。

初期のライヒの音楽は、機械的というか無機的な印象を受けますが、この曲は全体におおきくうねる波のようなものを感じます。18人の演奏者は必要に応じて楽器を持ち変えるので、楽器の種類としては、バイオリン、チェロ、女声、ピアノ、マラカス、マリンバ、シロフォン、ビブラフォン(メタロフォン)、クラリネット、バスクラリネットの10種類が使われています。

世界初演は1976年にニューヨークのタウン・ホールTownHallで行われ、ヨーロッパ初演は同年にベルリンのメタムジーク・フェスティバルMetamusikFestivalで行われたと記されています。CDの解説は長らくNHK−FMで「現代の音楽」のDJをされていた近藤譲さんです。

このアルバムは1978年にECMレコードECMRecordsから発表されました。このCDはポリドール株式会社から同年に発売された日本盤のCDです。

1998.4.9