Bass Desires / Marc Johnson


マーク・ジョンソンMarcJohnsonの初リーダー・アルバム。解説の児山紀芳さんによれば、マーク・ジョンソンは1953年ネブラスカ州オマハの生まれ。小さい頃は父からピアノを学び、11歳でチェロを弾くように。ハイスクール時代からベース奏者となり、ノース・テキサス州立大学時代では同地のフォート・ワース交響楽団で演奏するようになったそうです。その後同大学の学生ジャズ・バンドで研鑚を積み、ビル・エバンスに認められて、ビル・エバンス・トリオの一員となり活躍します。

このアルバムには2人のギタリストが参加しています。ジョン・スコフィールドJohnScofieldは当時ジョージ・デュークとビリー・コブハムのグループで活躍した後、再起したマイルス・デイビス・グループに加入し、すでに脚光を浴びたギタリストでした。しかしビル・フリゼールBillFrisellは当時、すでに2枚のリーダー・アルバム「イン・ラインInLine」と「ランブラーRambler」を発表していましたが、日本ではまだそれほど知られたギタリストではありませんでした。

このアルバムでビル・フリゼールは、ギター・シンセサイザーを使って独特のアグレッシブなギターを聴かせてくれます。1曲目の「サムライ・ヒー・ホーSamuraiHee−Haw」はフリゼールとスコフィールドのギターがぶつかり合い、私の大のお気に入りです。

このアルバムは1986年にECMから発表されました。このCDはポリドール株式会社から発売された日本盤のCDです。

1998.4.8