The Sound Of Summer Running / Marc Johnson


ベーシスト、マーク・ジョンソンMarcJohnsonのリーダーアルバムで、メンバーはマーク・ジョンソン(bass)、ビル・フリゼールBillFrisell(electric and acoustic guitars)、パット・メセニーPatMetheny(electric and acoustic guitars,42−string pikasso guitar)、ジョーイ・バーロンJoeyBaron(drums,tambourine)の4人です。気になるのはメセニーが弾く「42−StringPikassoGuitar」です。いったいどんなギターなんでしょうか。ハープのような楽器でしょうか?

ECMから1985年に発表されたアルバム「ベース・ディザイアーズBassDesires」は、当時絶好調で脚光を浴びていたジョン・スコフィールドJohnScofieldと、新進気鋭のビル・フリゼールBillFrisellという2人のギタリストを配した意欲作で、トーンの異なる二人のギタリストがエネルギッシュな作風にマッチして、とても良いアルバムで私のお気に入りでした。

このアルバムでもビル・フリゼールとパット・メセニーPatMethenyという2人のギタリストを迎えています。一般的にはパット・メセニーの名が知られており、このアルバムもメセニーの名前で聴こうと思われた人も多いと思います。私はビル・フリゼールが大好きで、ずっと以前はギター・シンセサーザーを使ったフリーでアグレッシブなギターを弾く人でしたが、次第にカントリー・ブルース調の曲を好んで弾くようになりました。

アルバム全体の印象は、気負いがなく、気の合ったメンバーとゆったりとセッションを楽しんでいるという、落ち着いた印象のアルバムです。なお10曲目の「ForAThousandYears」がメセニーの作曲、2曲目「GhostTown」と8曲目の「TheAdventuresOfMaxAndBen」がフリゼールの曲で、いずれもその特徴がよく現れています。

このCDは先月、買い物で神戸のハーバーランドへ久しぶりに友人と出かけた時に手に入れました。1998年にポリグラム・レコードPolyGramRecordsから発表された日本盤のCDです。

1998.4.7