Discipline / KING CRIMSON


7年ぶりに再結成したキング・クリムゾンのアルバム。メンバーはエイドリアン・ブリューAdrianBelew(guitar、lead vocal)、ロバート・フリップRobertFripp(guitar and devices)、トニー・レビンTonyLevin(stick、bass guitar、support vocal)、ビル・ブラフォードBillBruford(batterie)、のカルテットです。

第一期から第三期までのクリムゾンのファン、とりわけ熱狂的なファンには、この新生クリムゾンは期待外れだったのではないでしょうか。一聴したところでは軽いサウンドに思えますが、聴き込んでゆくと時間をかけて作られたことがわかるアルバムです。

一つにはケンタッキー生まれの、いかにもアメリカ人というキャラクターのエイドリアン・ブリューを気に入るかどうか、があるのではないでしょうか。ローカルなバンドに在籍していた彼は、フランク・ザッパの目に止まり活動を共にするようになります。その後デビッド・ボウイのバンドにも加わり、ボウイのアルバム「ロジャーLodger」ではその才能を発揮しています。その後トーキング・ヘッズに加わった後、クリムゾンへの参加となったようです。

クリムゾンは1981年12月、このメンバーで来日公演を行います。確かこれがクリムゾンの初来日ではなかったかと思います。私も大阪公演を見に行きました。とにかくクリムゾンをこの目で見たという感激でいっぱいでした。アンコールでは舞台の前へ駆け寄り、演奏が終わった後に舞台へ挨拶に出てきたエイドリアン・ブリューに握手をしてもらいました(^_^;)。

このアルバムは1981年に発表され、1989年にロバート・フリップとトニー・アーノルドTonyArnoldによってリマスターされました。このCDは株式会社ポニー・キャニオンから発売された日本盤です。

1998.3.13