Arawe / Daniel Ponce


CDライナーの原昭さんによれば、ダニエル・ポンセDanielPonceは1952年にキューバのハバナ市で生まれた、サルサのパーカショニスト。1980年にアメリカへ亡命しニューヨークで活動。ビル・ラズウェルに認められ、彼のプロデュースするローリー・アンダーソン、ノーナ・ヘンドリックスなどのアルバムに参加しているようです。

このアルバムは、ダニエル・ポンセのソロアルバムとしては「ニュー・ヨーク・ナウNewYorkNow」に続く2枚目。参加ミュージシャンは「サルサ界の実力者がズラリ勢揃い」ということですが、私には知らない名前ばかりです。前作はかなりクセのあるアルバムでしたが、このアルバムではのびのびとした素直なラテン・ミュージックを聴かせてくれます。

とはいえ、ブラスの使い方や音響処理には現代風な工夫がされていて、ユーヨークの音楽シーンを感じる、伸びやかな中にも緊張感のあるアルバムとなっています。曲数は全部で6曲と少ないですが、どれも凝ったアレンジで内容は濃いです。

このCDはポリスターから1987年に発売された日本盤です。

1998.2.28