Greaves , Cunningham / John Greaves And David Cunningham
ジョン・グリーブスJohn Greavesはヘンリー・カウのオリジナルメンバーであったベーシスト。フレッド・フリスなどと活動し、いわゆる「カンタベリー派」と呼ばれるミュージシャンです。一方デビッド・カニンガムDavidCunninghamは、1977年頃にジス・ヒートThisHeatのプロモーションを行ったり、ミニマル・ミュージック的なソロ・アルバム「グレイ・スケールGrayScale」を発表しています。またフライング・リザーズFlyingLizardsの「マネーMoney」での成功は有名です。
このアルバムは、ジョン・グリーブスがVoices、Bass、Percussions、Keyboards、デビッド・カニンガムがGuitars、Treatments、Percussions、Keyboards、とクレジットされています。他に3名のゲスト・ミュージシャンが参加していますが、あくまでも二人の音楽的世界が表現されています。
10曲目の「TheFineFriends」は以外は、ドラム・キットの音はなく、全体的には空間にただようような音空間を醸し出しています。例えばブライアン・イーノなどの音楽に近いような気がします。ジョン・グリーブスのボーカルはオン・マイクで生々しく録られ、サウンドと対照的な感じが良いです。
サックス奏者の清水靖晃YasuakiShimizuさんが、6曲目「TheOtherWorld」でサックスを、9曲目「TheRedSand」でサックスとクラリネットを吹いています。特に「TheOtherWorld」ではユニークなソロを吹いていて必聴です。
このCDは1991年にEvaRecordsから発売された日本盤です。
1998.2.25