Jonas Hellborg Group / JONAS HELLBORG GROUP


2ndアルバム「アクシスAxis」ではニッキー・スコペリティス、アントン・フィアーらとともに、3rdアルバム「ベースBass」ではジンジャー・ベイカーとともに演奏しているところから、ビル・ラズウェル人脈のミュージシャンと思われますが、詳しい経歴はわかりません。ジムコJimcoレーベルのガイドを見て、ジャケット・デザインのインパクトとバンド編成の面白さから買ってみたアルバムです。邦題はアルバム1曲目の「ルックLook」が付けられています。

3人編成のグループですが、ジョナス・エルボーグJonasHellborg(bass)、アンダース・ノードAndersNord(bass)、ジェイム・サラザールJaimeSalazar(drums)という変った編成です。クレジットによれば、エルボーグはフレッテッド・アンド・フレットレス・ダブルネック・4弦MIDIベースを使っている、と書かれています。アンダース・ノードが普通の4、5、10弦ベースということですから、ソロを弾いているのはエルボーグのベースでしょう。

クレジットを見ないで聴けば、ダブル・ベース+ドラムという構成は想像できないでしょう。それほどエルボーグのソロはアグレッシブです。リズムも前のめりだし、どちらかといえばJazzよりロック・アルバムという印象を受けます。

10曲が収められていますが、いずれもコンパクトにまとめられ、あまり凝った構成ではありません。曲名も「Look」「Moving」「Dread」「Dead」「Nord」「DogBBQ」「DosTempos」「JB」「HeyYo」「ED」とシンプルに付けられています。「作品」というより、バンドの方向性をまとめた、という感じのCDです。しかし一度ライブを見てみたいと思わせるコンビネーションの良さ、バンドの面白さが感じられます。

このアルバムは1990年の作品です。ジムコ・ジャパンから1992年に発売された日本盤です。

1998.2.24