フィル・マンザネラＰｈｉｌＭａｎｚａｎｅｒａはロキシー・ミュージックＲｏｘｙＭｕｓｉｃのギタリストとして有名です。ロキシー加入前にはクワイエット・サンＱｕｉｅｔＳｕｎに在籍しており、１９７５年にはロキシーの活動と並行してソロ・アルバム「ダイアモンド・ヘッドＤｉａｍｏｎｄＨｅａｄ」と、再結成したクワイエット・サンＱｕｉｅｔＳｕｎ名義の「メインストリームＭａｉｎｓｔｒｅａｍ」を発表します。その後ロキシーでの活動を一時休止、８０１というプロジェクトでブライアン・イーノＢｒｉａｎＥｎｏらとともに「リッスン・ナウＬｉｓｔｅｎＮｏｗ」「８０１ライブ８０１Ｌｉｖｅ」などを発表。ロキシー復活後は名盤「アバロンＡｖａｌｏｎ」に参加。１９８４年にはスプリット・エンズＳｐｌｉｔＥｎｄｓのメンバーをフューチャーして「エクスプローラーズＥｘｐｌｏｒｅｒｓ」を結成、アルバム「カレイド・スコープＫ−Ｓｃｏｐｅ」というアルバムを発表します。

このアルバムは１９８２年の２月に発表されています。ロキシーの「アバロン」が１９８２年の５月発表ということですから、これらはほぼ同じ時期の作品と考えて良いのではないかと思います。

このアルバムは、最後の９曲目にジョン・ウエットンＪｏｈｎＷｅｔｔｏｎがベースで参加している以外のほとんど全てをフィル・マンザネラ一人が行っています。「アバロン」のポップ・ミュージックとしての完成度と異なり、個人的な色彩の強い作品です。粗削りな中にぎょっとするほど美しいメロディーが発見されます。

このＣＤはバージン・ジャパンから１９９０年に発売された日本盤です。

１９９８．２．１７